まとめて作る仕組み
台本を「部品」にする
1本の台本には、物語と本題だけを書きます。毎回同じ形の章(よくある失敗と直し方・クイズ・まとめ・小テスト)は、部品として自動で組み立てます。書く量が減り、どの回も同じ構成になります。
絵と書き出しを、夜通し回す
- 絵:必要な絵の依頼を列に並べ、まだ無い絵だけを順に作る
- 書き出し:列の上から、絵がそろうのを待ち、図・声・映像を組み立てて書き出す
- 1本の書き出しは約7分。何本も同時に進めるので、絵を作る速さより、書き出しの速さで全体の時間が決まる
人は寝ている間に、朝には動画がそろっています。
この作り方にしたのは、夜に出しておけば、寝ている間に重たいタスクを全部こなしてくれていたら嬉しいな、と思ったからです。
24本そろっていた時は、朝起きるのが楽しみになっていました。ただ、検品はちょっと疲れますね。
まとめて作ると起きる、6つの「検品漏れ」
自社の24本を作った時に、実際に起きた漏れです。
| 漏れ | 何が起きたか | 仕組みでの直し方 |
|---|---|---|
| 1. 確認問題と、答えの読み上げがずれる | 問題と、読み上げる正解が別の問題になっていた。24本中12本 | 全部の回で、問題と読み上げを機械で照らし合わせる |
| 2. 空の板だけが映る | 図の指定が無い場面で、白い板だけが映った | 図が無い場面は、話す人の寄りの映像にする |
| 3. 最後の画面の名前が抜ける | 声の担当の名前の表示が、条件によって出なかった | 実際に使った話し手から表示を作る |
| 4. 読み間違い | 「表計算」を「おもてけいさん」、「他は」を「たは」と読んだ | 全部の行の読みのカナを並べて、人の目で見る |
| 5. 流れ図の札が重なる | 札が5つ以上の時に重なり、右端で文字が切れた | 札の数から大きさを決める |
| 6. 図の上下の札が隠れる | 4つの札を上下左右に置くと、見出しと字幕に隠れた | 4つの時は斜めに置く |
教訓:1本ずつ見る点検では、同じ種類の漏れが全部に広がる。 書き出す前に、「確認問題と読み上げの照合」「読みのカナの一覧」「図の種類ごとの静止画の一覧」を作って、まとめて見るようにしました。
いちばん気をつけてほしいのは「読み間違い」
特に気をつけた方がいいのは、読み間違いです。読み間違いは、台本を漢字で作ってしまうと、高い確率で起きてしまいます。
対策として、文字起こし用(読み上げ用)の文を、ひらがなで生成するようにエージェントに依頼しています。そうすれば、読み間違えることはありません。
あとは、固有名詞のイントネーションです。それこそ「株式会社ひだね」の「ひだね」のイントネーションも、間違えやすいです。
ほかの落とし穴
- 書き出しの途中で図の部品を直すと、それ以降の回だけが変わる。直したら、すでに書き出した回でその図を使う回を探して作り直す
- 強調の前に音楽を無音にすると「音楽が切れた」と聞こえる。止めずに小さくする
- 字幕が単語の途中で折り返す長い文は、文を短くする
自社で作るなら、何から?
- 研修の回の構成(はじめ→本題→手を動かす時間→確認問題→まとめ)を先に固定する
- 台本の「毎回同じ部分」を部品にする
- 絵・声・書き出しを、人がいなくても進む順番にする
- 点検は「1本ずつ」ではなく「種類ごとに全部まとめて」見る
よくある質問
一晩で作った動画は、すぐ使えますか?
点検で見つかった漏れを直してから使います。ヒダネでも、上の6つは作り直しました。
研修の中身(台本)もAIが書くのですか?
台本の下書きはAIが手伝いますが、何を教えるか、事実が正しいかは、人が決めて確かめます。
- 本数・漏れの内容・書き出しの時間:ヒダネ社内の制作記録(2026年10月)
2026年10月24日:公開