白瀬ヒカリです。ヒダネでWebマーケティングとHP制作を担当しています。
「HPを作ったのに、全然問い合わせが来ない」——この相談、本当によく聞きます。数十万〜数百万円かけて作ったのに、成果がゼロ。なんなら更新も止まって、ほぼ放置状態になっている。
結論から言うと、HPが成約につながらない原因は、HPのデザインや文章そのものよりも「作った後の使い方」にある場合が多く見られます。集客できている会社とできていない会社の差は、①申込み専用のページ(LP)があるか、②SNSからHPへの導線がつながっているか、③問い合わせ以外の入口が用意されているか——この3点で整理できることが多いです。裏を返せば、今あるHPを作り直さずに、この3つを整えるだけで結果が変わる場合があります。
なぜHPを作っても問い合わせが来ないのか?
問い合わせが来ないHPに共通しているのは、HPが「情報を置く場所」で止まっていて、「行動を促す場所」になっていないことです。デザインが古い、文章が下手、という理由で成果が出ていないケースは、実際にはそれほど多くありません。
制作会社に依頼して納品されたHPは、たいてい会社紹介として過不足なく作られています。問題は、そこから先の設計が誰の担当にもなっていない点です。原因を分解すると、次の3つに整理できます。
- ① 申込み専用のページ(LP)がない:広告やSNSの受け皿が会社紹介ページになっている
- ② SNSとHPのつながり(導線)が切れている:投稿は伸びてもHPに人が流れない
- ③ 入口が「お問い合わせ」しかない:検討段階の人が押せるボタンが無い
順番に見ていきます。
① 申込みページ(LP)とは何か?HPのトップページとどう違うのか?
申込みページ(LP=ランディングページ)とは、「1つの目的だけに絞ったページ」です。セミナー申し込み、資料請求、LINE登録、問い合わせ——1ページで1つの行動だけを促します。
HPのトップページは「会社の顔」です。会社概要・サービス・採用情報など、様々な情報が並んでいます。目的も読み手も違うので、この2つはまったくの別物として扱う必要があります。この違いを理解していない会社が非常に多いです。
広告を出しているのにHPのトップへ飛ばしている、SNSのプロフィールのリンクがトップページになっている——これでは集客できません。見込みのお客様は「自分が求めていた情報がすぐ手に入らない」とわかった瞬間に、ページを離れてしまいます。
| 比較項目 | HPのトップページ | 申込みページ(LP) |
|---|---|---|
| 目的 | 会社全体を知ってもらう | 1つの行動を取ってもらう |
| 情報量 | 会社概要・サービス・採用など多数 | 1サービス・1テーマに限定 |
| 出口(リンク) | 複数 | 原則1つ(申込みボタン) |
| 主な流入元 | 社名検索・名刺・紹介 | 広告・SNSのプロフィールリンク |
| 更新の考え方 | 会社の変化に合わせて随時 | 反応を見て文言と順番を入れ替える |
HPは会社の見え方をつくる土台。申込みページ(LP)は集客の武器。両方必要です。
対策:サービスごとに申込みページ(LP)を1枚用意する
まずは主力サービス1つに絞り、申込みページを1枚作ることをお勧めします。構成はシンプルで大丈夫です。「悩みに共感 → 解決策 → 実績・信頼 → 申込みボタン」の4段構成が基本です。SNS・広告・メールのリンク先を全てこのページに集めることで、成果が変わる場合があります。
② なぜSNSを毎日投稿してもHPに人が来ないのか?
InstagramやX(旧Twitter)で毎日投稿しているのに、そこからHPを見に来る人がほぼゼロ——こういう会社は、SNSとHPがそれぞれ「孤立」しています。投稿の質ではなく、つなぎ方の問題です。
SNSは入口、HPは出口。この流れを意識して設計しないと、フォロワーが増えても成果につながりにくくなります。よくある失敗は次の3つです。
- プロフィールのリンクがHPのトップ:申込みボタンがないトップページに飛ばしても、そのまま離れてしまうだけ
- 投稿内にHPへの案内がない:「詳しくはプロフィールのリンクから」がなければ誰もクリックしない
- SNSとHPで伝えている内容が違う:「SNSでは楽しい雰囲気、HPは堅い」だと来訪者が混乱する
対策:SNS → 申込みページ(LP) → 問い合わせの1本道を作る
プロフィールのリンクを申込みページに変える。投稿の最後に「詳細はプロフィールのリンクから」を毎回入れる。これだけでHPを見に来る人の数は変わります。さらに申込みページとSNSの雰囲気・見た目を揃えることで、来訪者の「ここなら信頼できそう」という感覚を強められます。
③ 「問い合わせ」以外の入口はどう用意するか?
「お問い合わせはこちら」——次の行動をうながす案内(CTA)が、これだけしかない会社が多く見られます。入口を増やすとは、来訪者の温度感ごとに押せるボタンを分けることです。
問い合わせは、気持ちのうえでハードルが高い行動です。「まだ買う気はないけど、少し気になっている」という段階の人には、問い合わせはハードルが高すぎて動けません。結果、せっかく訪問してくれた人が何もせずに帰っていきます。
集客できている会社は、問い合わせの前に「気軽に押せる入口」を用意しています。
- 無料相談の予約:「30分無料で話を聞いてもらえる」なら申し込みやすい
- 資料ダウンロード:サービス概要PDFを、メールアドレスと引き換えに渡す
- LINE公式アカウント登録:「まずはLINEで気軽に相談」は特に中小企業に有効
- セミナー・勉強会への参加:信頼を築きながら見込みのお客様の連絡先を集めやすい方法
| 来訪者の状態 | 合う入口 | 置き場所の例 |
|---|---|---|
| すぐに相談したい | お問い合わせフォーム・電話 | ヘッダーと各ページ下部 |
| 検討中で話は聞きたい | 無料相談の予約(30分) | 申込みページ(LP)の中盤と末尾 |
| 情報だけ集めている | 資料ダウンロード・オンライン診断 | ブログ記事の下 |
| まだ興味の段階 | LINE公式アカウント登録 | SNSのプロフィール・記事下 |
対策:次の行動をうながす案内を最低3種類用意する
「すぐに買いたい人」「検討中の人」「まだ興味だけの人」——来訪者の温度感はさまざまです。それぞれの段階に合った入口を用意することで、取りこぼしをなくせます。
ヒダネのHPでも「無料相談」「Cal.comでの予約」「お問い合わせフォーム」の3つを使い分けています。加えて、より軽い入口としてAI活用度診断(無料・10問・約3分)も置いています。どの入口がどれだけ使われているかは、企業ごとの商材や来訪者の層によって変わります。
よくある質問
HP改善のご相談でよく受ける質問をまとめます。
HPを作り直せば問い合わせは増えますか?
作り直しが先とは限りません。多くの場合、申込みページ(LP)を1枚追加し、SNSと広告のリンク先をそこに集めるだけで反応が変わります。デザインの刷新は、導線を整えたうえでも成果が出ない場合に検討する順番をお勧めします。
HPとLPはどちらを先に作るべきですか?
集客を急ぐなら申込みページ(LP)が先です。HPのトップページは社名検索や紹介で訪れた人が会社を確認する場所、LPは広告やSNSから来た人が申し込む場所で、役割が違います。すでにHPがあるなら、LPを1枚足すところから始められます。
SNSのプロフィールリンクは何を設定すればいいですか?
主力サービスの申込みページ(LP)を設定します。HPのトップページを指定すると、来訪者が自分の目的の情報にたどり着きにくく、離脱につながる場合があります。複数サービスを扱っている場合は、リンクまとめページを経由させる方法もありますが、経由が1つ増える分だけ離脱も増える点は前提に置いてください。
問い合わせフォーム以外に用意すべき入口は何ですか?
まずは無料相談の予約と資料ダウンロードの2つです。どちらも「買う」判断をせずに押せるため、検討段階の人を取りこぼしにくくなります。中小企業向けの商材ではLINE公式アカウント登録も有効な場合があります。
改善の効果はどれくらいで出ますか?
時期は企業ごとの要件によります。広告を出しているなら流入があるぶん判断は早くなりますが、自然検索とSNSだけの場合は数値がたまるまで時間がかかります。まずはアクセス解析(GA4)で、どのページで離脱しているかを確認するところから始めてください。
まとめ:HPは作って終わりではなく「使う」もの
3つのポイントを整理すると:
- 申込みページ(LP)がない → サービスごとに申込み専用のページを作る
- SNSとの流れが切れている → SNS→申込みページ→成約の1本道を設計する
- 問い合わせ以外の入口がない → 気軽に押せる入口を複数用意する
「HPを作ること」がゴールになってしまっている会社がとても多いですが、本当のゴールは「HPを通じて商売の成果を得ること」です。
今のHPがどこで機会を取りこぼしているか、30分の無料相談で一緒に確認しませんか?アクセス解析(GA4)のデータを見ながら、具体的な改善ポイントをお伝えします。




