Obsidianとは?なぜ選んだか?
Obsidianは、文字だけのファイル(Markdown)でノートを書き、ノートどうしをリンクでつなげるアプリです。ファイルは自分のパソコンの中にふつうのファイルとして残ります。
ヒダネが選んだ理由は、AIがそのまま読める形だからです。特別な書き出しをしなくても、ClaudeやCodex(ヒダネが仕事で使うAI)が、ノートを直接読んで仕事に使えます。人はObsidianの画面で読み書きし、AIは同じファイルを読む。人とAIが同じ資料を見ている状態を作れます。
どう移したか?
2026年7月22日に、それまでの資料をObsidianの形に移しました。
- 移したファイル:6,830件。消したファイルは0件。移す前と後で、全部の数が合うことを確かめた(社内の記録)
- 移す前に「どう移るか」の一覧を作り、確認してから実行した
- 移す前の状態を残しておき、戻せるようにした
一度に全部を移すのは怖い作業です。ヒダネでは「先に一覧で確かめる → 承認 → 実行 → 全部の数を照らし合わせる」の順を守りました。
フォルダは、どう分けたか?
軸は「案件・事業」の1本だけにしました。「誰が作ったか」「どのアプリで作ったか」でフォルダを分けません。同じお客様の資料が、作った人ごとにばらばらになるのを防ぐためです。
一番上のフォルダは9つだけです。
- 受信箱(迷ったらここ。あとで仕分ける)
- 記録(日報・議事録)
- ナレッジ(判断の記録・失敗の記録・やり方)
- 事業(会社・案件ごと)
- 成果物(できあがった物)
- 資産(ひな形・マニュアル)
- AIの作業場
- 倉庫(プログラム)
- 書庫(終わった物)
決まりは2つです。「迷ったら受信箱」「同じ物を2か所に置かない(1か所が正しい物、ほかはリンク)」。どこに置くかは、上から順に「はい/いいえ」で答える表(決定木)で、人もAIも同じ答えになるようにしています。
2台のMacで、どう同じにしているか?
ここがいちばん試行錯誤した所です。中身の種類ごとに、運ぶ道を分けました。
| 中身 | 運ぶ道 |
|---|---|
| ノート・PDF・作業中のファイル | Obsidian Sync(Obsidianの同期サービス) |
| 完了した案件の重いデータ(動画・音声など) | Googleドライブ |
| プログラムと設定 | GitHub |
Obsidian Syncの上位のプラン(Plus)は、ノートの変更の履歴を12か月残します。そのため、ノートの「戻せる保険」はObsidian Syncに任せています。
うまくいかなかったことも書いておきます。最初は、GitHubを「ノートの履歴の保険」としても使っていました。ところが、自動で送る仕組みが、作業中の制作物まで数百件まとめて送ってしまうことがありました。2026年10月に、この使い方をやめ、GitHubはプログラムと設定だけにしました。1つの道に、2つの役目を持たせないのが教訓です。
AIは、どうやって読むのか?
AIには、全部を読ませません。仕事の種類が決まったら、会社ごとの入口のページから、必要な資料へリンクをたどって読ませます。フォルダを片っ端から探すと、時間も読む量も増えるからです。
それでも場所がわからない時は、社内の資料を検索する仕組み(質問を入れると、関係するノートを探して返す)を使います。この「読ませ方」は、AIに「会社の前提」を渡す設計の記事で詳しく書いています。
小さな会社が始めるなら?
- まず「迷ったら入れる箱(受信箱)」を1つ作る
- フォルダの軸を1つに決める(おすすめは「お客様・案件」)
- 「正しいのはここ」という1か所を決め、ほかはリンクにする
- 同期の道は、最初は1つ(Obsidian Sync)で十分。重いデータが増えたら分ける
よくある質問
Obsidianでなくても、同じことはできますか?
文字のファイルで残り、リンクでつなげられ、AIが直接読めるなら、ほかの道具でも同じ考え方は使えます。ヒダネがObsidianを選んだのは、ファイルが手元にふつうに残る点が大きかったからです。
AIに社内の資料を全部読ませて大丈夫ですか?
全部は読ませていません。お客様の情報や鍵・パスワードは、AIが読む資料とは分けて扱い、必要な物だけを入口からたどらせます。
移す作業は、どのくらい大変でしたか?
件数が多かったので、手作業ではなく、一覧を作ってから一括で移しました。大事なのは、移した後に全部の数が合っているかを確かめることでした。
- Obsidian 公式ヘルプ「Sync plans」https://obsidian.md/help/sync/plans (確認日:2026年10月24日)
- 移したファイルの数・同期の分け方:ヒダネ社内の記録(2026年7月22日・10月14日)
社内の資料をAIが使える形に整える支援は、AIコンサルでご相談いただけます。
2026年10月24日:公開
