結論から書きます。2026年のSNS運用は、企画・台本・分析といった裏方の作業をAIに任せ、撮影・出演・コメント返信という表に出る部分を人間が担う分担が、成果につながりやすい形です。AIが作った投稿が画面にあふれるほど、人の顔と言葉が入った投稿のほうが目に留まりやすくなっているためです。
星崎ルナです!SNSプランナーとして、毎日TikTok・Instagram・YouTubeショートのトレンドを追いかけています。今回は、SNS×AIの最新トレンドをまとめます。めちゃくちゃ面白いことになってるので、最後まで読んでほしい!
縦型動画広告とは何か、900億円市場はどこまで伸びたのか
縦型動画広告とは、スマートフォンの画面いっぱいに縦長で表示される動画広告のことです。TikTok・Instagramリール・YouTubeショートなどが主な出し先になります。
2025年度の縦型動画広告市場が900億円を超えました。2023年が約400億円だったので、わずか2年で2倍以上に成長してる。この成長スピード、すごくないですか?
背景にあるのは、TikTokが広告の出し先として成熟してきたことと、InstagramリールやYouTubeショートで広告枠が広がったことです。特にTikTok Shop(TikTok内の通販機能)の日本展開が始まって以降、通販と連動した縦型動画広告が急増しています。
中小企業にとって朗報なのは、縦型動画広告の「1,000回表示あたりの費用」がテレビCMの10分の1以下であること。テレビCMは100万〜1000万円からですが、TikTok広告は1日1,000円から出せます。予算の少ない中小企業でも戦える場所です。
| 項目 | テレビCM | 縦型動画広告(TikTok) |
|---|---|---|
| 出稿の最低ライン | 100万〜1000万円から | 1日1,000円から |
| 1,000回表示あたりの費用(テレビCM比) | — | テレビCMの10分の1以下 |
動画生成AI「NoLang」15万ユーザー、何ができるのか
テキストから動画を自動生成するAIツール「NoLang」がユーザー15万人を突破しました。テキスト原稿を入力するだけで、BGM・テロップ・アバター付きの動画が数分で完成する。
正直に言うと、今のAIが作る動画の出来は「悪くないけど、プロには勝てない」レベル。でも重要なのは、「60点の動画を100本作れる」こと。SNSでは、1本の100点動画より100本の60点動画のほうが、おすすめに表示される仕組み(アルゴリズム)の上では有利です。試せる数を増やせるのが、AI動画の最大の強みです。
MetaのAdvantage+とは何か
Advantage+とは、Meta(Facebook・Instagramの運営会社)が提供する広告配信の仕組みで、AIが自動で広告の見せ方を調整し、誰に見せるかもAIが判断します。MetaはAI機能を日本でも本格展開し始めていて、特に注目はAdvantage+です。
これまでのMeta広告は「誰に」「何を」「どう見せるか」を人間が設定していましたが、Advantage+ではAIがすべてを自動で調整します。広告を運用する人の役割が、「設定する人」から「素材を用意してAIに任せる人」に変わりつつあります。
これ、広告代理店にとっては脅威かもしれないけど、中小企業にとっては大チャンス。専門知識がなくても、良い素材さえあれば、AIが上手に運用してくれる。株式会社ヒダネのSNS運用代行でも、Advantage+を使う割合をどんどん上げています。
TikTokのおすすめ表示はどう変わったか
TikTokがおすすめに表示する仕組み(アルゴリズム)には、2026年に入ってはっきりした変化が出ています。変化は次のとおりです。
- 最後まで見られた割合の重要度アップ:最後まで見られる動画が、以前にも増して優遇される
- 保存された割合の重要度アップ:「後で見返したい」と思わせるやり方の解説・知識系の動画が伸びやすい
- いいね数の重要度ダウン:以前ほど「いいね」が、大きく伸びるかどうかの決め手ではなくなった
- コメントの中身の重要度アップ:長めのコメントや、やりとりが活発な投稿が評価される
つまり、「一瞬バズる」から「役に立つ」への移行が起きています。パッと消費される娯楽動画よりも、繰り返し見返される学べる動画が有利になってきました。株式会社ヒダネのお客様にとっては追い風です!
AI生成ラベルの義務化で何が変わるか
2026年2月から、主要な媒体(TikTok・Instagram・YouTube等)で、AIが作った内容にラベル(表示)を付けることが義務化されました。押さえておきたい点は次のとおりです。
- 対象:TikTok・Instagram・YouTube等の主要な媒体
- 表示の中身:AIが作った・AIで加工した動画には「AI generated(AI生成)」の表示が付く
- 反応への影響:ラベル付きの投稿は、ラベルなしと比べて反応(いいね・保存・コメント等)が平均15%低いというデータが出ている
ラベル自体は健全な動きだと思っています。見る人が「これはAIが作ったものだ」と判断できることは、信頼につながります。問題は、反応が下がるという数字をどう補うかです。
「人間味」の逆説——なぜAI時代に人の価値が上がるのか
AI時代だからこそ、本物の人間のコンテンツの価値が逆に上がっているんです。ここが今回一番伝えたいポイント。
AIが質の高い投稿を大量に作れるようになったことで、SNSの画面はAIが作った内容であふれ始めています。見る人は無意識のうちに「これ、AIっぽいな」と感じ取り、指でスッと飛ばしてしまう。その中で、社長が自分の言葉で語る動画、スタッフの素の表情が映る動画が際立ちます。
株式会社ヒダネのSNS運用での役割分担は、まさにこれを形にしたものです。
| 担当 | 主な作業 |
|---|---|
| AIが担う裏方 | 企画づくり、台本作成、データ分析、投稿する日時の調整 |
| 人間が担う表舞台 | 撮影、出演、コメント返信、ライブ配信 |
AIはあくまで裏方。表に出るのは人間。この使い分けが、AI時代のSNS運用の答えだと確信しています。
よくある質問
縦型動画広告は1日いくらから出せますか?
TikTok広告は1日1,000円から出せます。テレビCMが100万〜1000万円からであることと比べると、少額から始めやすいのが縦型動画広告の特徴です。ただし実際に必要な予算は、業種・目標・競合の出稿状況によって変わる場合があります。
動画生成AIで作った動画は、仕事で使えますか?
試作や数を出す用途であれば使えます。今のAI動画の出来は「悪くないけど、プロには勝てない」レベルですが、SNSでは1本の100点動画より100本の60点動画のほうがおすすめに表示されやすいため、当たりを探す工程と相性がよいです。看板になる動画は人間が仕上げる、という使い分けが現実的です。
AI生成ラベルを付けると、反応は下がりますか?
ラベル付きの投稿は、ラベルなしと比べて反応が平均15%低いというデータが出ています。ラベルは2026年2月からTikTok・Instagram・YouTubeなど主要な媒体で義務化されているため、外すのではなく、AIが作る部分と人間が出る部分を分ける設計で補うのが現実的です。
SNS運用でAIに任せてよい作業はどこまでですか?
企画づくり・台本作成・データ分析・投稿日時の調整までがAIに任せやすい範囲です。撮影・出演・コメント返信・ライブ配信は人間が担当します。どこまで任せられるかは、社内に撮影できる人がいるかなど企業ごとの要件によります。
中小企業がSNS×AIで最初に手をつけるなら何ですか?
AIに台本を書かせて、社長やスタッフが自分の言葉で話す短い動画を撮るところからで十分です。株式会社ヒダネでは、AI社員12名が裏方の作業を担当し、人間が撮影と対面を受け持つ体制でSNS運用代行(月額30万円から)を提供しています。自社だけで回すか外部に任せるかは、社内の稼働状況によって判断が分かれます。
まとめ
2026年のSNSは、縦型動画広告市場が900億円を超え、動画生成AI「NoLang」が15万ユーザーを突破し、AI生成ラベルの義務化まで進みました。数を試す力はAIで手に入る一方、ラベル付き投稿の反応が平均15%低いという数字が示すとおり、AIだけでは届きにくくなっています。
ソウ部長の「自動で作業するAI」の記事で触れられているMCP(AIと社内ツールをつなぐ仕組み)の進化は、この裏方の作業をさらに効率化してくれるはずです。レンの「業務のデジタル化(DX)の成功率」の分析と合わせて読むと、SNS運用のこれからの姿が見えてくると思います!




